6月はプライド月間!プライドとは?私の大学でのLGBTQ+教育

 

こんにちは。

約3カ月の夏休みのうち1カ月がもう終わったことを知り驚いています。Sara です。

 

 

皆さんはプライド月間についてご存じでしょうか?

毎年6月は、アメリカを始め世界各地で「Pride Month(プライド月間)」とされています。簡単に説明すると、LGBTQ+コミュニティー、言い換えると同性愛者などの性的マイノリティーの方々(私はマイノリティーという言葉を使うのは好きではないですがここでは専門用語として使います)の権利に関するイベントが世界中で行われる月のことです。LGBTQ+ は具体的には レズビアン (L)、ゲイ (G)、バイセクシュアル(B・両性愛者)、トランスジェンダー (T)、クエスチョニング・クィア (Q) など、他にも沢山ある様々な種類の性的指向を指す総称です。それぞれの名称の意味についてはこちらの記事が分かりやすかったので興味がある方はぜひ覗いてみてください。

最近まで性的マイノリティーのうち代表の LGBT だけが表記されていましたが、この4つのどの定義にも当てはまらない人々も含めた総称として Q+ を付けたし、多様な性別・セクシュアリティーの支持を表す言い方に変える人が増えています。プライド月間のプライドとはつまり、「自分の性別・セクシュアリティーに誇り(プライド)を持とう!」という意味だそうです。その起源の詳細はぜひこちらの記事をご覧ください。

 

 

このプライド月間にかけて、今回は私の学校で行われていた LGBTQ+ のアメリカならではの教育について紹介します☺

 

サンフランシスコカストロ地区の有名なレインボー横断歩道!レインボーはLGBTQ+コミュニティーの代表的なシンボルです。

皆さんはサンフランシスコと聞くとどのようなイメージが想い浮かびますか?実はサンフランシスコはアメリカの中でも一位・二位を争う LGBTQフレンドリーな街なんです!その歴史的背景から、時には「ゲイの首都」とも呼ばれているそうです。特にカストロ地区というところはアメリカ内でも有名で、その場所のいたるところにゲイバーや LGBTQ権利団体施設などがあります。皆さんも一度はこの虹色に塗られている横断歩道の写真を見たことがあるのではないでしょうか?それがカストロ地区です。レインボーは LGBTQ+ のシンボルで、この場所で毎年6月に LGBTQ+コミュニティーをサポートする「プライドパレード」というパレードが行われます。

 

私は実際に大学に行くまでは、アメリカはどこでもサンフランシスコのように LGBTQフレンドリーな場所ばかりだと思っていました。ですが、広いアメリカではまだこのように多様性に寛容な場所は多くないそうです。私の大学ではその考え方を広めるべく、様々な教育や設備がされていました。例として、学校中のほとんどのトイレにジェンダーフリーか男女兼用のトイレが設置されたりジェンダーレスの寮があるなどです(基本的に寮の建物やフロアは男女で分かれているため)。

 

このレインボーカラーは LGBTQ+ コミュニティーの代表的な色の組み合わせにすぎません。レズビアンのコミュニティー用のピンクが中心のレインボーカラー、バイセクシュアル用の三色のカラーなど様々あります。興味がある方はぜひ調べてみてください!

中でも一番驚いたのは、自己紹介に自分の性別を表す呼び方を付け加えることです。具体的には、自分の名前と一緒に自分が呼ばれたい代名詞を紹介します。代名詞とは「彼女」「彼」といった、他者が自分を誰かに紹介する時に使う呼び方です。例えば自分が「鈴木」なのに、相手に「田中さんってね、」と紹介されたら変なように、自分が男だと思っているのに「彼女は~」と紹介されたらいやだと思います。それを防ぐために、最初の自己紹介の時点で自分がどう呼ばれたいかを示すものです。

 

自分の性自認(自分自身が認識している性別)が女性の方は「she/her/hers」、男性の方は「he/his/him」、どちらにも当てはまらないもしくは両方の方は「they/their/them」となります。私も含めて日本のほとんどの方が学校で they は複数人数を指すものと習ったと思いますが、最近ではこのように一人の人を指すときにも使用されます。使い方は、「They is Sara.」などです。今まで They ときたら are と習ってきたので、なんだか不思議な感じですよね!最近では日本の学校でもこのように教え始めているのかな?

 

この呼び方はとっても重要で、自分の自己紹介の時に付け加えることで呼ばれ方の間違いを防ぐだけでなく、「自分は LGBTQ+のコミュニティをサポートしている」という意思表示にもつながります。なので、自分はストレートの異性愛者だという人でもこのように自分を紹介することがあります(私もその一人です)。この表明をする人が一人でも増えれば社会全体の LGBTQ+ への理解が広がり、現在自分のアイデンティティーに悩んでいる人を受け入れやすい世の中になるはずです。この理由から私の大学では最初にこの自己紹介の言い方を教わりました。私の場合性自認が女性なので、「I’m Sara Tanji, she her hers.」もしくは「I’m Sara Tanji. My pronouns (代名詞) are she her hers.」という紹介の仕方になります。初回の授業での自己紹介で言ったり、自分の SNS のプロフィール欄にもそう書いています。皆さんもぜひ使ってみてください😚

 

 

今回は私のいたサンフランシスコの大学でどのように LGBTQ+ について教育されているかという内容でした。色々と複雑で繊細な内容なのでなかなか調べるのに時間がかかり、結局プライド月間の6月がもう終わる頃の投稿となってしまいました😅 私も大学ではこのように少し学びましたが、まだまだ勉強中です。もしかしたら間違った表現をしていたり違う情報を取り上げているかもしれませんがその時はすみません💦 ただ、最初に書いたように広いアメリカではまだまだ保守的で LGBTQ+ コミュニティを受け入れる考え方が浸透していない地域がたくさんあるそうです。これから多様な性別、人種の人が住みやすい世界になると良いですね。

 

 

また次回のブログをお楽しみに!

 

Sara

タイトルとURLをコピーしました