こんにちは、Sara です!
最近とっても暑いですね~!東京は7月なのに毎日30℃が当たり前になってきましたね。こんなに暑いと私はすぐ海に行きたくなります🌊 去年は全く行けず悲しかったですが、今年は果たして行けるのでしょうか…。本当に早くコロナが収まってほしいです😣 ちなみにカリフォルニア州の夏は湿気が全然ないので日陰に入ると涼しくて気持ち良かったですが、逆に夏なのにすごく寒くなる日が続いたりして面白かったです。最初に向こうに渡った8月は半袖しか持っていかなかったので結構寒くて大変でした😵 夏の時期にカリフォルニアに訪れる方は長袖も持っていくことをとてもお勧めします!!
さて、今回のブログですが、先日行われた都議会議員選挙にちなんでアメリカ大統領選挙の時の私の大学の様子について書こうと思います。この間の都議選、皆さんにとって結果はどうでしたか?今回の投票率はどうやら過去に行われた都議選の中で2番目に低く、東京都民の50%にも満たなかったようですね。ただ、当選した議員のうち女性の数が過去最多だったみたいでなんだか今の時代を表してるなあと思いました。
そんな今回の選挙に投票する時に色々と調べたりしているうちに、一年前のアメリカ大統領選を思い出しました。アメリカ中が大統領選で一番盛り上がっている時は私はコロナの影響で日本にいたのですが、ちょうど日本からアメリカの大学の授業をオンラインで受けていて、教授や生徒が議論したり授業で選挙を取り扱うことが多かったのです。あんなに歴史的に大きな選挙にリアルタイムで関わることができたのは中々レアなのでは?と思い、ここでその時のアメリカの様子や授業でどういう教育が行われたかをシェアしようと思いました😆
アメリカ大統領選挙は2020年11月3日まで約一年(長い!)に渡り行われ、ドナルド・トランプ元大統領との死闘の末ジョー・バイデンさんが当選しましたね。日本でもとても話題でした!アメリカではその頃毎日がお祭り騒ぎでした。
選挙自体は2020年の頭から始まり、その頃から私の大学では少しずつ選挙の話題が盛り上がっていきました。その頃周りではバーニー・サンダース上院議員が人気で、寮のエレベーターで一緒になった三人組の友達が「絶対サンダース、絶対サンダース!」と言い合っていたのが新鮮で今でも覚えています。友だち同士で誰に投票するか言い合うなんて、日本ではまず見かけない光景ですからね!でもまだこの頃はそれほどのお祭り騒ぎではありませんでした。
授業はどうだったかと言うと、11月3日が近づくにつれ選挙関連の話題で盛り上がっていきました。私はその頃4つのクラスを受けていたのですが、どのクラスでも必ず教授が生徒に投票を促していました。具体的にいつ頃からみんなが投票できたのかは忘れてしまいましたが、その時期になると先生が毎回の授業の始まりに「投票した?」と確認して回ったり、またある教授はその質問に加えて「誰に投票したか」まで聞いてみんなで立候補者について議論したりするなどもしました。今回の選挙は絶対にトランプ派とそれ以外に別れるというとにかく究極な選挙で、みんなの関心がとっても高かったです。11月に近づくにつれ、アメリカ全体がトランプ vs バイデンと二派に別れるようになり、さらに議論が熱くなっていきました。
とは言うものの、私の受けた授業や SNS でつながる周りの友達にはトランプ派の人は誰もいませんでした。それには色々な理由が考えられますが、大きな理由として私の学校とその地域は多様性に溢れているからだと思います。カリフォルニア州、そして中でもサンフランシスコは特に人種も性別、性的指向も多様な都市です。移民の人もたくさん住んでいます。そんな中で「移民反対」を掲げるトランプ元大統領は真っ先に候補から外された、というか今回の選挙はむしろ「打倒トランプ」の風潮が強かったです。彼はそのポリシー以外にも、アジア人や他の人種差別に加えツイッターなどを通して様々な差別的な発言をしていました。「多様性を受け入れて平等に」という価値観をたくさんの人が共有しているサンフランシスコでは、トランプ派の人は珍しかったのではと思います。
ここで、大学の教育の話に戻します。特に印象的だった授業は、ライティングのクラスです。この授業は全部で15~20人くらいの少人数クラスで、先生もクラスメートも選挙への思いが熱い人ばかりでした。そんな先生なので、投票日が近付いた時期にグループに分かれてそれぞれ投票の仕組みと、割り当てられた候補者のマニフェストを調べてくる課題が渡されました。それだけではなくさらにその調べたマニフェストについて一人一人感想を述べて、それをみんなで議論する場も設けられました。この課題とディスカッションに約二週間ほど時間をかけたのでじっくりと選挙に向き合うことができました。また、私はあまりアメリカの選挙制度について知らなかったのでとても勉強になる授業でした。
もう一つの環境科学のクラスも積極的に選挙の教育に取り組んでいました。ここでもまたディスカッションです。面白かったのは、環境科学という授業内容と絡めて、「最も環境問題に向き合ったマニフェストを掲げているのは誰か」という議論をしたことです。特に重要で盛り上がった議題は気候変動でした。なぜなら候補者で意見がきれいにわかりやすく分かれていたからです。そのディスカッションを通して、パリ協定を離脱したトランプに対し「大統領に当選したら再び協定に参加する」と宣言していたバイデンの二人の意見の対立について再確認することとなりました。その後バイデンが当選し、本当にパリ協定に復帰しましたね!
そして11月、ついに投票が終了しわずかな僅差でバイデンが当選、後4年間のアメリカ大統領に選ばれました。この時の周りの様子も面白かったです。先ほど書いた通り学校には反トランプ派の人しかほとんどいなかったので、全員大喜びでした。中でも未だにはっきりと覚えているのは、選挙後初めての授業で黒人のクラスメイトが放った、「お母さん、これでやっと外に自由に出かけられるよ!」という言葉です。トランプが元大統領の時は人種差別を助長する発言や政策が本当に多く(Black Lives Matter のプロテストも個人的にそれに対するものでもあったと思います)、それまで隠れていた白人至上主義の人達がどんどんと表に出るようになっていました。特に黒人やブラウンの人たちは彼らの差別の対象で、とても生き辛かったそうです。そんな彼が涙が出そうな嬉しい表情でそう語っていたのがすごくすごく印象的でした。本当にアメリカは広い!色んな人がいるこの広い国でそれぞれが頑張って共存しようとしているんだなあと改めて学んだ今回の大統領選挙でした。
今回のブログ、またなんだかちょっと重い内容になってしまいましたがいかかでしたか?(笑)この大統領選でアメリカのことや選挙のことが沢山学べたし、日本との違いもたくさん発見できました。アメリカの選挙の制度についても書こうか迷いましたが、ちょっと長くなったので今回はこの辺で…。とても複雑で長くてちょっと変?なアメリカの選挙の仕組み。気になる方はぜひ調べてみてください!
また次回もぜひ見てくださいね🍃
Sara