コロナ禍の留学生たち

私の周りには、アメリカ以外にオーストラリアやイギリス、マレーシアなどに留学している子どもたちがいます。まず、オーストラリアは現在ロックダウン状態で、次の学期はオンラインに決まったということでした。イギリスは逆に今学期は対面授業も始まるようで、そろそろみんな移動を始めています。マレーシアの留学生は日本でのオンラインが決まったようです。アメリカもそろそろ対面授業も始まったようです。
ちなみに、私の娘はこの1年ギャップイヤーを取ることに決めました。

このギャップイヤーというのはイギリスが発祥のただの休学ではなく、学校以外で1年間を有意義に過ごすための1年をいいます。

アメリカでもこれは主流で、多くの学生が利用します。この間に学校では得られない何かのためにそれぞれが考えて過ごすようです。私の娘は演劇科に進んでいるので、この1年間をそういったもののために利用するのでしょう。私は大賛成です。

このコロナの感染拡大は、多くの子供たちの希望を摘んでしまったように思います。去年は卒業式が普通にできなかったり、入学式も。留学生にとっては、さあ、行くぞ!と勇んでいたもののオンラインに変更なんてことも普通でした。

去年3月、私の娘も例外にもれず苦労しました。

コロナが拡大しているといい始めてすぐにサンフランシスコではロックダウンのような状況になりました。学校の周辺のお店では消毒液があっという間になくなったといいます。娘はハワイアナエアラインでホノルル経由で日本に戻る予定でしたが、娘のフライトの次の日にはホノルルー東京間の飛行機はもう飛んでいませんでした。
お正月を日本で過ごし、1月末にアメリカに戻ってほどなく日本にとんぼ返りすることになってしまいました。

日本に戻る前が結構大変でした。そのまま次の学年に上がることになると想定され、そうなると寮の部屋が変わります。寮に置いていた私物は全て学校外に出さなければなりませんでした。娘の場合は私の友人がサンフランシスコにいたためとりあえず段ボールに荷物を詰め込み彼女の家のストーリッジに入れさせてもらいました。中身はベッドの寝具やそのた生活品など。箱に詰めて4つほどあったようです。しかも、未だに戻れずにいるわけで、彼女には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

日本に戻るとほどなく授業がオンラインで再開されました。時差の中の授業は大変でした。8月に2年生になると、今度はできるだけ時差が大変ではない授業を取るようにしたようですが、一斉に生徒が授業をネット上で取るためなかなか自分の思い通りにはいかなかったようです。結局我が家は1日中電気がついているような状況が続きました。

8月1日に3年目の授業料を支払うことになっていましたが、そのまえにギャップイヤーを取ることに決めましたので、授業料はかかりません。聞くところによると日本の大学の場合は休学するとその1年も10万程度の支払いが発生するといいますからそこは良心的かなと思いました。

オンラインでの授業は、意外にも英語での授業が楽に進むともいえるのでしょう。録画できることもあったり、見直すこともできたりといったメリットも。でも実際に現地で勉強することはそれ以外の経験も大きいのですから、できれば安心して勉強できるような状況に一刻も早く戻ってほしいところです。